ピラティスの呼吸法「胸式呼吸」とは?

体幹を鍛えるカギは“呼吸”にあった!
ピラティスのレッスンでよく耳にする「胸式呼吸」。
「胸で呼吸するってどういうこと?」「お腹を膨らませちゃダメなの?」と戸惑ったことのある方も多いのではないでしょうか。
ピラティスの効果を最大限に引き出すためには、この**胸式呼吸(きょうしきこきゅう)**がとても重要です。
今回は、その仕組みとメリット、実践のコツまで詳しく解説します。
◆ 胸式呼吸とは?腹式呼吸との違い
まず呼吸には主に2種類あります。
呼吸法 |
主に使う筋肉 |
呼吸の仕方 |
よく使われる場面 |
腹式呼吸 |
横隔膜 |
お腹を膨らませるように吸う |
ヨガ・リラックス時 |
胸式呼吸 |
肋間筋(ろっかんきん) |
肋骨を左右に広げるように吸う |
ピラティス・運動時 |
ピラティスで用いる「胸式呼吸」は、
お腹を引き締めたまま、肋骨を左右に広げるように吸う呼吸法です。
腹式呼吸のようにお腹をふくらませず、体幹(お腹周り)をしっかりと安定させた状態で呼吸を行います。
◆ なぜピラティスでは胸式呼吸を使うの?
ピラティスでは、「コア=体幹」を常に意識しながら動くことが基本です。
胸式呼吸を使うことで、お腹の力(腹横筋などの深層筋)を抜かずに呼吸ができるため、常に体幹が鍛えられる状態を作り出せます。
つまり、
✅ 呼吸をするたびに「体幹トレーニング」になる!
ということ。
さらに胸式呼吸には以下のメリットもあります:
•背中や肋骨まわりの筋肉が活性化
•姿勢の改善につながる
•集中力が高まり、動きが丁寧になる
•自律神経が整う
◆ 胸式呼吸のやり方:基本ステップ
① 楽な姿勢で座るか仰向けに寝て、背筋をまっすぐに保つ
② お腹に軽く力を入れて、へこませた状態をキープ
③ 鼻から息を吸いながら、肋骨を左右に広げるように意識
④ 口から息を吐きながら、肋骨を締めるようにして息を出す
⑤ 吐くときにさらにお腹を引き締め、背骨が安定している感覚を持つ
ポイントは、お腹を動かさず、肋骨を動かすこと。
最初は難しく感じるかもしれませんが、毎回のレッスンで少しずつ意識することで、自然と身についていきます。
◆ 呼吸に意識を向けることで、動きも変わる
ピラティスでは、呼吸と動きを合わせて行うことで、筋肉の働きを高めたり、可動域を広げたりする効果があります。
•吸うとき:背骨や胸が広がりやすくなる(準備・伸ばす動作)
•吐くとき:体幹を安定させやすくなる(動作の中心をつくる)
この「吸う・吐く」タイミングを動作に合わせる。ことで、エクササイズの効果がグッと上がります。
◆ まとめ:胸式呼吸は“ピラティスの基礎”であり“極意”!
胸式呼吸は、単なる呼吸法ではありません。
それは、**身体を芯から引き締め、正しい姿勢や集中力を生み出すための“技術”**でもあります。
最初は難しくても大丈夫。
呼吸に意識を向けるだけで、レッスンの質が変わります。
ピラティスを続けながら、少しずつ胸式呼吸をマスターしていきましょう!
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